子どもたちに「公約数を全て見つけよう」と投げかけます。
1問目は8と16,2問目は15と20,3問目は4と42と進んでいきます。
3問目の公約数を探しているとき,「42は大きい」「だから約数も多くなる」「大変」という声が聞こえてきました。
そこで,この声の意味を共有していきます。するとこの共有過程から,次の声が生まれてきます。
「4より大きい公約数はないから,42は全部調べなくてもいいよ」
「6,7が4の約数に出ることはないから,42は6で調べるのを止めてもいいよ」
「小さい方の数の約数まで調べたらいいんだよ」
公約数を調べるなら,小さい方の数の約数を調べれば時間短縮ができるという声です。
そこで,この考え方が一般化できるのかを10と2024,12と36で実験します。結果は,いずれも小さい方の数の約数まで調べるだけでも,公約数を見つけることができることが分かりました。
極端な数値の組み合わせに出合わせることで,効率的な求め方を考えていくことができました。