2024年9月13日金曜日

1〜100gで量れない

 子どもたちに次のように投げかけます。

「天秤で物の重さを量ります。使えるのは3gと10gの重りだけです。右のお皿にしか重りは載せられません」

9g,15gなどで場面のイメージかを図りました。すると,子どもたちが語り始めます。

「1g,2gは無理だね」

「5gもできない」

「素数は無理だよ」

「でも,13gは10gと3gでできるよ」

「結構できない重さが多いんじゃないかな」

そこで,1〜100gの重さの中で,測定できない重さはどれくらいあるのか実験することにしました。

実験当初は,「斜めにできないのがたくさんある」「たくさんできないね」という声が多数あがりました。ところがしばらくすると,「できないのは9個しかないよ」との声があがり始めます。

「できないのが9個しかない」を子どもたちが説明します。

「21〜30gは全部できます」

「22gなら,そこに10gたしたら32gができます。22gに20gたしたら42gができます・・・」

「26gも10gたしたら36gできます。26gに20gたしたら46gができます・・・」

「だから,10gずつたしていったら全部できます」

21g〜100gの重さが測定できる理由を,論理的に説明していくことができました。

倍数を使って問題解決の臨んだ25分間でした。本実践は,「板書シリーズ5年」東洋館出版社を参照しています。