子どもたちに次のように投げかけます。
「天秤で物の重さを量ります。使えるのは3gと10gの重りだけです。右のお皿にしか重りは載せられません」
9g,15gなどで場面のイメージかを図りました。すると,子どもたちが語り始めます。
「1g,2gは無理だね」
「5gもできない」
「素数は無理だよ」
「でも,13gは10gと3gでできるよ」
「結構できない重さが多いんじゃないかな」
そこで,1〜100gの重さの中で,測定できない重さはどれくらいあるのか実験することにしました。
実験当初は,「斜めにできないのがたくさんある」「たくさんできないね」という声が多数あがりました。ところがしばらくすると,「できないのは9個しかないよ」との声があがり始めます。
「できないのが9個しかない」を子どもたちが説明します。
「21〜30gは全部できます」
「22gなら,そこに10gたしたら32gができます。22gに20gたしたら42gができます・・・」
「26gも10gたしたら36gできます。26gに20gたしたら46gができます・・・」
「だから,10gずつたしていったら全部できます」
21g〜100gの重さが測定できる理由を,論理的に説明していくことができました。
倍数を使って問題解決の臨んだ25分間でした。本実践は,「板書シリーズ5年」東洋館出版社を参照しています。