2023年4月17日月曜日

階段になってる!

算数の時間,ブロックを使ってゲームを行いました。袋の中に赤と青の2色のブロックが入っています。中を見ないで,袋から5個のブロックを取り出します。取り出したブロックが2色で構成されていたら1点です。赤のブロックだけで5個,青のブロックだけで5個取り出した場合は0点となります。ただし,前の子どもと色の構成パターンが同じ場合はアウトとなります。従って,後半になるほど難易度が高まります。


代表の子どもたちがブロックを引いていきます。最初の子どもが引いたのは,青2個・赤3個でした。これは2色なので1点です。

その後,「青4個・赤1個」「青3個・赤2個」「青1個・赤4個」と子どもたちは順調にブロックを引いていきます。同じ組み合わせのブロックを引く子どもはほとんどいませんでした。2組の子は強運の持ち主ですね。



さて,子どもたちが引いた2色のブロックを私は意図的に写真のようにバラバラに並べました。

しばらくすると,「並べるとわかりやすい」「赤と青反対」などの声が聞こえてきました。私の並べ方に違和感を抱いたのです。1年生でもこのような感覚は備わっているのですね。大したものです!

 

その後,子どもたちは赤を左側・青を右側に並べ替えました。しかも,赤のブロックを(上から)「4,3,2,1」の順に並べた方がわかりやすいと考えました。その結果,板書されたブロックをゲームの順ではなく,赤のブロックの数順に並べ替えていきました。ここまでできる発想力,すばらしいですね。


すると今度は,「1,2,3,4になってる」「階段になっている」「反対の階段もある」「赤が10,青も10になっている」と,並べ替えた結果から見えてきた新たな発見を発表してきました。

このような学びの過程は,6年間の算数学習で繰り返し現れる場面です。その最初の学びの場ともいえる一コマでした。


本教材は,「板書シリーズ算数1年上」東洋館出版社から引用しています。