2023年4月21日金曜日

前の学習とつなげる!

2色のブロックを取り出すブロックつかみゲームを行いました。実は前回も同様のゲームを行っています。前回は5個のブロックを取り出しました。今回はその数を6個に変えました。この変化へ気付きが早々に聞こえてきました。よき見方が生まれてきました。


 最初に取り出されたのは,赤2個と黄4個です。異色なので1点です。

次に取り出されたのは,赤3個と黄3個です。これも異種なので1点です。

ここで,黄色のブロックを赤の下にわざと貼りました。すると「そこじゃない」と声が聞こえてきました。並べる位置に違和感を抱いたのです。

そこで,どこに置くのかを考えさせます。子どもたちは,「黄色の下」「そこに置くと階段になる」と貼る位置とその理由を説明してきました。黄色と赤を分けることで,前回の学習で発見した色の階段が見えやすくなると子どもたちは考えたのです。既習とつなげたよい見方が生まれてきました。


その後,同様にブロックつかみを続けていきます。最終的に5パターンのブロックの組み合わせがあることが分かりました。そこで,「階段は5段できるんだね」と子どもたちに投げかけます。「うん」という返事に混じって,「違うよ」「(ブロックの)数で違う」「この前は4段だった」という声が聞こえてきました。


「この前は4段だった」という子は,前回のノートに書かれた4段の階段のページを開いて隣の友だちに教えていました。算数はこれまでの学びの上に位置付きます。それを想起する手立ての一つがノートです。前のノートを見ることで,記憶を呼び起こすことができるのです。今後の算数学習で大切な姿を引き出すことができました。


この発見をきっかけに「ブロック5個の階段は4段」「ブロック6個の階段は5段」「階段が1段増えている」と関数的な変化へのきまりへの気付きも生まれてきました。


学びが連続する見方が繰り返し生まれてきた1時間となりました。1年生のこの時期で,既習の学びとつなげられる1年生は大したものですねえ。