2023年4月18日火曜日

8がない!

たくさんのシールをホワイトボードに貼ります。子どもからは「えー」「多過ぎ」「わかりにくい」と声があがります。

そこで,「どうしたらわかりやすくなるかな」と子どもに尋ねます。

ここから生まれてきたのが「並べる」という発想でした。子どもたちは,バラバラに貼られたシールを,種類ごとに並べていきました。ペンギンは10匹います。これを横に並べていきます。その後,最初のバラバラ状態と比較させます。子どもたちは「わかりやすい」「数えやすい」と,そのよさを実感することができました。

 

その後も同様に,風船9個,リンゴ7個,ミカン7個,ボール6個,金魚6匹と並べていきました。また,並べたカードが比較しやすいように,上下のカードの位置を揃えるという発想も生まれてきました。素敵な見方が生まれました。


さて,シールを並べ終えた子どもから,「6,7,8,9,10だ」と声が挙がります。

しかし,このシールには意図的に8個は入れていません。子どもたちも,8が欠落していることに気が付いてきます。授業では,そこから素敵な発想が生まれてきます。

「あれ,8がないよ」

「だったら,リンゴを1個増やしたら8個になるよ」

「5もないよ」

「6が2つあるから,金魚を1匹とれば5ができるよ」

「そうすると,また階段ができるよ」

 

ばらばらだったカードを並べ替えることで,新しい見方が生まれてきました。なかった数字を工夫することで創り出す発想も大したものでした!