2024年6月29日土曜日

24㎤になる式

 本日は本校のICT研究会でした。子どもたちに「24㎤になる立体の体積を求める式を読解しよう」と投げかけます。「読解ってなんですか?」と想定外の声があがります。まあ,この意味が分からなければ,問題ができませんからね。

24㎤の体積に取り組む前に,12㎤になる式で練習します。この後に作成するプレゼンのイメージ化を共有する意味もありました。

「3×1×4」の式を提示します。子どもたちは縦3㎝,横1㎝,高さ4㎝の直方体をイメージしました。そこで,私がヒント1の画面を提示します。そこにあったのは,1㎤が3個つながった画像です。想定外の画像に,驚きの声があがります。その後,「L字?」「平ら」「高くなっている」などの声があがります。ヒント1だけでは,立体の状況を確定することはできません。

そこで,ヒント2の画面を提示します。立体を真横から見たものです。L字になっています。これで立体の全体像が見えてきました。

最後に完成した立体の全体像を提示します。

子どもたちには,24㎤になる立体を前記の手順で好きなアプリを自由に選択させ作成させていきました。

活動が始まると,想定以上に時間がかかりました。子どもたちはきれいに立体を並べようとします。さらに,どの向きから写真を撮るのかにもこだわりました。写真を撮影しようとした瞬間に積み上げたブロックにタブレットがぶつかれ崩れ去る・・・なんていう現象も起きました。思い他,画面作成に時間がかかったしまいました。

さて,最後に「3×3×4ー1×1×3×4」という式を作ったM子の式を,全員で読解します。式の前半は,すぐにイメージができました。縦・横3㎝・高さ4㎝の直方体です。問題は,式の後半です。かけ算に3つではなく4つの数字が登場するからです。

この「1×1×3×4」は,さらに前半と後半に分解します。「1×1×3」と「×4」です。前者は,1㎤が3個縦につながった形です。後者は,この立体が4本あるということです。イメージ化できた子どもが,見取り図を作成します。他の子どもたちは手元のブロックで式に合う形を作成します。

M子のプレゼンの最後の全体像の画面では,子どもたちから拍手が起きました。

同じ式でも,様々な見方ができることに気付いた1時間でした。