2024年6月28日金曜日

「−3」の意味は?

前回の学習で疑問として残った「ー3」を取り上げます。
「辺+角ー3のー3は何?」
合同な多角形を作図するために必要な情報数を求めるためには,「辺+角ー3」という式でその数が求められるという考えが生まれてきました。この式で情報数を求めることはできましたが,「ー3」の意味が分かりませんでした。
そこで,三角形と四角形の2つ図形を限定して提示します。三角形は「2本の辺の長さと2つの角度」,四角形は「4本の辺の長さと1つの角度」で作図ができます。
「この図の中に,ー3はあるのかなあ?」
このように尋ねます。しばらくすると「分かった」「あ!」という声があがります。

「情報がない場所だ」
「三角形なら2つの角度ど1本の辺」
「四角形なら3つの角度」

使わない情報という逆転の発想が生まれてきました。子どもたちもこの視点に納得です。五角形でも確かめます。五角形の場合も,作図に使わない情報は3つでした。

「ー3」というのは作図に使わない情報数であることが分かった時間でした。