前回の階段問題を続きです。段数を13段,25段に伸ばした場合の周りの長さを考えました。子どもたちは,いずれも4×13,4×25という4の段のかけ算を使って計算で求めました。この段数まで来ると,図を描いて調べるのはかなり大変な作業になります。
その後,この考え方が「比例」であることを説明します。
「比例」の用語を学んだ子どもたちに,「比例するものはあるかな」と尋ねます。子どもからの声を,一つ一つ確認していきます。
①正方形の1辺の長さと周りの長さ→比例
②ノートのサイズと周りの長さ→比例ではない
③ぼくと兄の年齢→比例ではない
④看板の枚数と重さ→比例
⑤双子の年齢→比例
⑥身長と体重→比例ではない
この他にも,「私とおばあちゃんの年齢」との声も聞こえました。「1歳の時におばあちゃんが60歳。比例したら,2歳になったらおばあちゃんは120歳?」となりありえない状況が発生します。これも比例ではありません。
このように考えると,比例になる場面はあまり多くはないようですね。