ゼリーの型枠の面積を求める学習のその後です。4本の棒で三角形を作った子どもがいました。そこで,次のように投げかけます。
「三角形のゼリーの型枠の面積は?」
三角形の求積は未習です。子どもからは「三角は習っていない」と声があがります。それを聞いた子どもの中に,ジェスチャーをしている姿が見えてきました。さらに「2つくっつける」「半分を引っ越す」の声も聞こえてきました。
これらの声の意味をヒントとして順次提示しながら,面積の求め方のイメージ化を図ります。その後,子どもたちは実際のサイズの三角形を使って面積を求めます。
合同な三角形を2枚つなげて平行四辺形に置き換え,面積を求める考えと,三角形の上の頂点から底辺に垂線を引き,右半分を左側に引っ越し長方形に変身して面積を求める考えが生まれてきました。
いずれの方法でも面積を求めることができます。ところがこの方法に対して,「面倒くさい」と声があがります。確かに2つをくっつけたり,三角形を半分に切って移動したりするのは面倒です。しかし,この日は時間がなくてこの解決方法を見つけるところまではたどり着きませんでした。20分の授業時間でしたので,ここまででした。