2024年10月7日月曜日

分数VS小数

子どもたちに「小さい順に並べよう」と投げかけ,7種類の分数カードを提示します。これを見た子どもの中か「えっ?」という声が聞こえてきました。そこで,この声の意味を読解していきます。

「分母の大きさが違うから比べにくいからだよ」

「だったら,揃えたらいいよ」

「分母を揃えたらいいね」

「分母は100かな?」

「なんか大きすぎるね」

分母の最小公倍数が100であることは見えてきました。しかし,その分母が大きすぎることに対して「分母の100が大き過ぎる」という声も聞こえきました。すると今度は,この声を聞いた子どもたちの声が続きます。

「だったら小数にしたら?」

「№71の勉強でやっているよね」

「2÷3=2/3。A÷B=A/Bで考えたら,12/5は12÷5で計算できるね」

「でも,割り切れなかったら・・・」

小数にした場合,商が割り切れない可能性があります。それを心配する声も生まれてきました。そこで,全ての分数を小数の置き換えてみます。

結果は全て割り切れる数になりました。「割り切れるなら小数も簡単」と声が聞こえてきました。その後,別の数でも実験を行います。

「割り切れる数なら,小数が簡単」

「小数はわり算だけだから簡単」

「分数は最小公倍数の分母を探して,それからかけ算をしなければいけない」

「最小公倍数はいやだなあ・・・」

「割り切れない数のときは,分数がいいね」

子どもたちは,数に応じて比べる方法を使い分けたいと考えました。解決方法の分類ができるという考え方は,高度な思考ですね。 

本実践は,「板書シリーズ」東洋館出版社を参照しています。