2024年10月3日木曜日

赤は青の何倍?

子どもたちに,赤4m・青2m・黒3mのリボンを提示します。そして,「□は□のリボンの長さの何倍ですか」と問題文を板書します。

先ずは,「□がどんな数なら簡単?」と尋ねます。子どもから生まれてきたのが「赤は青の何倍ですか」でした。そこでこの問題に取り組みます。
この問題は簡単でした。4÷2=2で2倍と関係を求めます。この問題に取り組んでいるとき「4ます表で式が分かる」と声があがります。そこで,4ます表に場面を整理します。ところが,1倍を2mの下に書くのか4mの下に書くのかが問題となりました。この悩みを子どもたちは,次のように乗り越えていきました。
「赤は青の何倍と書いてある。『は』と『の』が大切。『の』が1倍になる」
「『の』がついている方が基準だ」
「赤=青×○にできる。赤『は』だから『は』が『=』になる。青『の何倍』だから『×○』になる」
「本当だ!すごい!」
   後半の説明は,問題の文章をそのまま式に置き換えるという考えです。これには子どもたちもびっくりでした。これらの説明で,2mが基準となる1倍になることが分かりました。

次に,「いやなタイプはどんな問題」と尋ねます。「赤は黒の何倍はいやだ」と声があがります。そこで,この問題に取り組みました。
しかし,前述の考え方を使って子どもたちは問題に向き合っていきました。1つ前の問題場面の考え方を活用することで,「いやなタイプの問題」も乗り越えていくことができました。